最近の中小企業診断士2次試験では、問題に対して答えを事例文から見つけて答えるだけでは合格できないようになっています。そして、問題を読んでから事例文から答えを探しにいくというプロセスでは答えにたどりつかないようになっています。
回答が整合性の採れた診断報告書になっていなければいけないのです。
となると、問題そのものを診断報告書の方向性を示すヒントとして捉える必要があるのです。
そこで、回答までのプロセスをまとめますと、
1。事例文を要約する。
2。要約した事例文をもとに問題文から診断報告書の方向性を決める。
3。診断報告書のストーリーにのっとった回答を書く。
となります。
そこで、そのプロセスをトレーニングするアプリにしました。
平成27年度の事例3を取り上げました。
生産管理事例です。グラフも多用されています。オペレーションに関する問題ですが、情報量も多く文脈を見落とすとピントを外しやすい。それが最近の出題の傾向です。
1。初期画面のテーブルビューには、事例文が一文づつ、問題文が一問づつ、最後に「出題者が意図する回答の方向性とストーリー」という順番でリストが並んでいます。
2。それぞれ、テキストをタップすると個別画面にジャンプして、そのテキストの表示と、その下にテキストが入力できるようになっています。
3。それぞれの文の要約やキーワードを入力します。
4。左上の「Back」ボタンタップで初期画面に戻ります。
5。その時点で入力したテキストは保存されます。
6。これを繰り返し、問題文では問題の意図なども考えて入力しましょう。
7。最後に「出題者が意図する回答の方向性とストーリー」を入力するのですが、
8。ジャンプした画面のテキストをタップすると、画面がジャンプして、今まで入力した要約やキーワードの全てが表示されているのが確認できます。と同時にグラフや工程表の図が表示されます。図をタップして、切り変えます。
9。全体を俯瞰することによって、「出題者が意図する回答の方向性とストーリー」が入力できるのです。
10。ここから、再度、問題文に戻って回答すれば、整合性の取れた回答が入力できます。
11。この過程を何回も行うことにより、実践でも力を発揮できるでしょう。